2025.05.28相続・遺言について
相続のスケジュール感を教えて!

相続の手続きは、法定の期限があるものに注意して進めます。
だいたいのスケジュール感を見ておけば、気持ちの負担が減るかな、思いますのでご紹介します。
3カ月、4カ月、10カ月、に注意!
0~3か月以内に行う手続き
〇死亡届(死亡の事実を知ってから7日以内に役所へ)
〇世帯主変更届、健康保険・年金の喪失手続き
〇遺言書の有無確認
〇相続放棄・限定承認の申述(相続開始を知った日から3カ月以内に家庭裁判所へ)
~4カ月以内に行う手続き
〇準確定申告(お亡くなりの方が確定申告義務者だった場合に、相続開始を知った日の翌日から4カ月以内)
~10カ月以内に行う手続き
〇相続税の申告・納税(相続開始を知った日の翌日から10カ月以内)
〇相続税の延納の申請
※預貯金・株式の名義変更(法定期限はありません)、死亡保険金の請求(一般的に支払い理由が生じた日の翌日から3年以内)は、相続税の申告の判断に必要なため、10カ月以内をめどに手続きすることが多いです。
1年、3年、7年、10年も注意
〇不動産の相続手続き(名義変更)
これは法定期限があり、相続を知った時から3年以内、となります。
〇遺留分侵害請求
遺留分を侵害する贈与や遺贈があったことを知ってから1年間、または知らないままでも相続開始から10年間で権利が消滅するという法定期限があります。
必要な手続きはケースにより異なります
上記は、一般的な項目のざっくりとしたスケジュール感です。
特に、3カ月・4カ月・10カ月の法定期限は、過ぎてしまうと不利益を生じる可能性があるので注意が必要です。
不動産の相続による名義変更は、3年、と割と長めの期限となっていますが、後回しにしておくとうっかり3年が過ぎていた、ということもよくありますのでお気を付けください。
当事務所では、お急ぎのご事情をお伺いした場合には、迅速に対応いたしますのでご相談くださいね。